NOTES 何もない僕

ここでは、暗闇の中にある一点の小さな光を見つけようとする姿を表現していく。

奪われた愛

※詩の内容はフィクションであり、作者との直接な関係はありません。

 

心の傷を抱えていた。
こんなに愛したのに、優しくしたのに、
何故か裏切られた。
何も伝わらなかったのだろうか。
まるで愛が罪のように感じる。
そして僕は傷ついた。
君も傷ついているのだろうか。
でも、僕は君に傷つけられた。
たぶん、それを君は知らないだろう。
矛盾や嘘を繰り返されながら、
僕はそれに翻弄されながら、
心を消費するような形で
全身全霊を捧げたつもりだ。
だけど、裏切られた。
そして、僕は君が怖くなった。
だけど、君を憎んだり恨んだりしない。
憎んだり恨んだ方が楽だろうし、
僕は君を嫌いたいと思った。
そんなことをしたら、
僕から優しさはなくなる。
愛は奪われたけど、優しさは残していきたい。
そして、強くなりたい。
それを“奪われた愛の証”として。

 

* * 解説 * *
 愛は裏切りによって失われてしまうが、その時に今までどれほどの愛情を持ってその人に接していたかが分かる。愛が大きいほど相手に伝わらないことだってある。その代償に憎しみが生まれてしまうのだが、優しさを残していけば、きっとその憎しみは生まれないと思う。奪われた愛によって、もっともっと優しくなっていきたい。過去に愛した人の笑顔を守るよう、そして恥じぬように生きよう。
 この散文詩は、友人の経験談をもとに書いた。