NOTES 何もない僕

ここでは、暗闇の中にある一点の小さな光を見つけようとする姿を表現していく。

向かい風の中での歩幅

風の音が聞こえる。

しかし、それは決して風の音じゃなくて、

草や木に風が当たっている音であり、

本当の風の音は聞こえないのだろう。

だけど、風の抵抗を受けて、

僕達は風を感じる。

向かい風の中、目を凝らして前を見つめる。

目を閉じぬよう、前が見えぬように。

その時の進む歩幅は小さくなってしまうが、

諦めなければ、少しでも前に進むことができる。

毎日がきっと向かい風なんだと思う。

だから歩幅が小さいし、

到底前に進んでいるとは実感しない。

でも、その些細な歩幅で僕達は歳を重ねる。

確実に何かが進んでいる。

時代が常に流れているのと同じように。

その歩幅から後ろに下がることは出来ない。

もしこのまま前に進むのが不安になったら、

一度立ち止まってみたらいい。

立ち止まって休んだらいい。

そしたらきっと休み疲れ、

また向かい風の中で前を向いて進みたくなる。

新たな自分を知りたいが故に。

それはきっと、

求めようとしている答えなんだと思う。

向かい風の中で歩くことによって、

その答えを育んでいるんだと思う。

向かい風の中で歩くことによって、

新たな自分を知ることができる。

だから、

目を閉じぬよう、前が見えないぬよう、

とにかく一歩を踏み出すんだ。

そこから全てが始まる。

どんな時も

目を閉じぬよう、前が見えぬよう、

進むべき方向を見失わぬよう、

向かい風の抵抗を受ければいい。

そうでなければ、風すら感じないのだから。

もっと風を感じるんだ。