NOTES 何もない僕

ここでは、暗闇の中にある一点の小さな光を見つけようとする姿を表現していく。

グラスの氷

何色に染まるか解らない瞳は

汚れていく様にして染まり果て、

グラスの中で溶ける氷の様に時を消費していく。

抑えきれない心を抱えたまま

人々を巻き込んで、

真実を語らないまま、

ただ闇を撒き散らす事でしか自分の心を癒せない。

その快楽は偽りを演じる事で得る事が出来る。

そうやって愛を押し付ける事でしか

愛を求める事が出来ないんだ。

心の距離を縮める事に怯えている自分がいる。

だけど、それが本当の自分か解らない。

何処へいくのだろう。

気持ちがハイになればそれだけで良い。

それしか時を進める方法が無いんだ。

そうやっていると

人々は自分の元から離れていく。

愛を求める事は裏切りなんだ。

幾つもの裏切りを犠牲にして

此処まで辿り着いた。

だから幾度も裏切られた事がある。

その度に心は脆く崩されていく。

その寂しさと孤独によって

また自分は愛に跪く。

 

* * 解説 * *
 恋愛もそうだけど、人間関係って距離感が大事なんだよね。近づき過ぎても、遠過ぎても相手は見えやしない。その距離感っていうのは人それぞれ違うから、言葉という体温計でお互いの体温を計りながら、自分の心の温度を言葉で相手に伝える。相手の言葉を聞きながら、一生懸命に温度を感じようとする。互いの気持ちを思いやってこそ会話と呼べる。それがなければ、会話とは呼べない。人間関係ってそこが難しいんだよね。
 自分の気持ちを押し付けてしまう事だってあるし、後で「あ、なんて事を相手に言ってしまったんだろう」って事は幾度もある。その後悔って思いやりの一部なんだよね。だって、自分で気付いて後悔しているわけだからね。それはそれで良いんだよ。そう思えば、人間関係で起きる様々な後悔の意味が解ってくる。
 孤独で無い愛は無い。裏切りによって失われていく感情と生まれてくる優しさをもっともっと大切に出来たら、きっと自分を許せると思う。